診療案内

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耳の病気

急性中耳炎

  • 耳が痛い。聞こえにくい。耳が塞がった感じ。耳漏がでる。小さいお子様の場合は原因不明の発熱や不機嫌になることがあります。原因は風邪のことが多いですが、集団保育で耐性菌による細菌感染をしてる場合があります。

    滲出性中耳炎

    聞こえにくい。呼びかけに対して反応が悪い。落ち着きがない。言葉が遅い。幼児では気付かれにくいので注意が必要です。3才半検診や就学時検診で初めて気づく場合もあります。一度でも中耳炎を指摘された方は耳鼻咽喉科で経過を確認してもらう事をお勧めします。
    原因としてアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイドがあります。ファイバーで鼻の奥の原因を調べることが重要です。
    急性中耳炎も滲出性中耳炎も内服治療や鼻の治療で改善しにくい場合は鼓膜切開や鼓室内チューブ留置術が必要になる場合があります。

泣いている子ども

外耳炎

  • 耳を必要以上に触っておこります。特にプールの季節に多いです。耳には自浄作用があり、ある程度の耳垢は自然に排出されますので耳かきはやりすぎないようにしましょう。

    耳あか

    学校検診で指摘されます。
    プールやお風呂の水でふやけることがあります。
    中耳真珠種や慢性中耳炎による耳漏が固まってる場合もあります。無理して取ると外耳炎になりますので病院で取ってもらうことをお勧めします。

    耳鳴、難聴

    急に聞こえなくなったときはとにかく早く病院に行きましょう。時間が経つと治りにくくなる場合があります。 突発性難聴やメニエル病の場合はめまいを起こすこともあります。
    内服治療で改善しない場合は鼓室内ステロイド投与や高気圧酸素療法が可能な病院へ紹介します。

耳用マイクロスコープ

めまい

  • 天井がグルグル回る。ふわふわする。耳が詰まる。耳鳴りがする。目の前が暗くなるなどの症状があります。めまいの原因としては寝返りの時などにおきる良性発作性頭位めまい症が多いですが、難聴や耳鳴りが同時におきるメニエル病や突発性難聴の場合もあります。中には脳出血や脳梗塞の場合もありますので、注意が必要です。
    検査は聴力検査、平衡機能検査、起立性低血圧症の検査などを必要に応じて行います。
    治療としては内服治療や点滴治療があります。

めまいがする女性

鼻の病気

アレルギー性鼻炎

  • 主な症状は、透明な鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどです。季節によって症状がでる花粉症と通年性アレルギー性鼻炎があります。その他にも温度差で症状がでる寒暖差アレルギーなどがあります。
    検査としては鼻内の症状の確認を行い、風邪や副鼻腔炎との鑑別を行います。
    また採血にはよりアレルギーの原因を特定します。

    治療としては

    1. 1.抗ヒスタミン薬などの内服薬や点鼻薬による治療
    2. 2.皮下注射による治療:ゾレア
      https://www.okusuri.novartis.co.jp/xolair/pollinosis
    3. 3.舌下免疫治療
      https://www.torii-alg.jp/patienty/

    などを行います。

    アレルギー性鼻炎は約半数の人がなりますが、近年は治療も様々で上手に付き合う方法もあります。若いうちから対策することをお勧めします。

    アレルギーの話 
    市報かんざき2021年3月号より抜粋

    花粉症、アレルギー性鼻炎、鼻炎などと色々な呼ばれ方をしていますので、少し整理します。
    まず、アレルギー性鼻炎を通年性季節性に分けます。

    通年性のアレルギー性鼻炎はハウスダストやダニを原因とします。ダニが増える夏に1回目のピークがあり、寒くなってダニが死ぬ頃の布団やエアコンのホコリによって2回目のピークがあります。

    季節性のアレルギー性鼻炎を花粉症と呼びます。2月中旬から4月頃までスギ、ヒノキ。5月から7月頃までカモガヤやムギ。秋のブタクサ、イネ。このように通年性と季節性のアレルギー性鼻炎は年間を通して存在し季節ごとに原因は変化します。

    次に症状ですが、通年性も季節性も共通で、クシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。のどが痛くなったり、咳や痰が出たりして、風邪と紛らわしい時があります。アレルギーの鼻汁は透明サラサラですので、黄色い鼻水の場合は風邪か副鼻腔炎を疑ってください。採血や皮膚の検査で原因となるアレルギーを確定できますので、疑わしい場合は検査をお勧めします。

    最後に治療に関しては、基本的には抗ヒスタミン薬による内服や点鼻薬による治療が中心となり、ドラックストアで買えるものも増えています。最近話題となっている舌下免疫療法は唯一の根治治療と言われており、スギとダニに対して治療可能です。2~3年の内服治療で、8割近くの人に効果があると言われています。その他皮下注射による治療やレーザー手術もあります。一般的には幼少期はダニアレルギーが多く、学童期から花粉症が増えてきます。佐賀県は40%以上の人がアレルギー性鼻炎を持ち、これは全国平均と同じくらいです。まずはご自分のアレルギーを知ることが大切だと思います。

ファイバースコープ

急性副鼻腔炎、蓄膿症

  • 症状は膿性の鼻水、頭痛、頬や歯の浮くような痛み、目が腫れる。匂いがしにくい、変なにおいがするなどがあります。
    検査は鼻腔ファイバーで鼻汁がどのような状態か確認したり、レントゲンで副鼻腔の状態を確認します。
    治療は内服治療や吸引治療を中心に行いますが、長期間か症状が続く場合には手術が必要となります。真菌や腫瘍の可能性もあります。

    鼻出血

    原因として鼻の乾燥やかゆみによる触りすぎが多いです。その他、副鼻腔炎や腫瘍があります。自宅での止血方法としては鼻の鼻翼を数分圧迫してください。ティッシュでの止血はやりすぎると鼻の粘膜に傷がつきます。止まらない場合は病院を受診してください。

レントゲン

のどの病気

  • 扁桃炎、咽喉頭炎、のどの風邪

    症状はのどが痛い。熱が出る。鼻の奥が痛い。のどの奥が白い。つばが飲み込めない。食事ができない。

    原因としてウィルス性と細菌性があります。
    検査は採血の他にアデノウィルスや溶連菌の迅速検査があります。インフルエンザやコロナウィルスの症状でも同じような症状を多く認めます。

    内服治療や点滴治療を行います。
    稀に扁桃に腫瘍ができる場合があります。

    インフルエンザウィルス、コロナウィルス

    日々の感染予防と健康づくりが重要ですが。予防接種で抗体を作ることが可能です。

    コロナとかぜの話 
    市報かんざき2021年3月号より抜粋

    コロナの話を少しさせて頂きます。コロナウイルスも風邪の仲間です。症状は発熱、咽頭痛、頭痛、咳、倦怠感などアレルギー性鼻炎とは随分違いますが、嗅覚障害を認めることがあり、紛らわしくなることがあります。風邪はウイルス性細菌性に分かれます。

    ほとんどの風邪がウイルス性で、アデノウイルス、手足口病、ヘルパンギーナなどは夏に多い風邪です。RSウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルスは冬場の風邪と考えますが、最近ではどれも年間を通して認められます。

    細菌性の風邪には抗生剤が有効ですが、ウイルス性の風邪に対しては効果が期待できません。

    ウイルス性の風邪に対しては、ワクチン予防接種と抗ウイルス薬の開発までは対症療法しかありません。ワクチンは、事前に抗体を作る準備をして、自分の免疫でやっつけましょうというものです。もうすぐワクチン接種が始まりますが、治療薬はいつになるか分かりません。それまでは、ウイルスに感染しないように今まで通りに感染予防をして、多少のウイルスは自分でやっつけられるようにしておきましょう。

    免疫力をあげるために睡眠、栄養、適度な運動を行いましょう。

    のどの違和感、口内炎・舌炎

    味がしない、のどがつまる感じ、ストレスで胃の調子が悪いなどの症状は、逆流性食道炎などが原因の場合があります。

のどが痛い女性

その他

補聴器外来

  • 補聴器相談医認定
    補聴器適合判定医
    認定補聴器技能者による補聴器のフィテングを行っております。

    高齢化が進み補聴器の必要性は以前よりも高くなっております。
    いつまでもコミュニケーションできること、認知症を予防することは今後の生活にとても重要だと考えます。
    補聴器に対する説明から試聴、販売まで行っております。昔買ったけど使わなかった、家族からプレゼントされた、他所で買った補聴器でも現状に満足できない時は相談してください。

    毎週火曜日の午前中と隔週の水曜日・木曜日・金曜日の午前中で要予約です。

聴力検査の機器

いびき・無呼吸

  • 寝ているときのいびき、呼吸が1分くらい止まっている、昼間の眠気などの症状があります。脳梗塞や心筋梗塞など全身疾患の原因になるとも言われています。
    無呼吸の状態を調べて、軽症であれば対症療法やマウスピース装置。重症になると夜間の呼吸の補助を行うCPAP治療があります。
    簡易的な検査として終夜睡眠ポリグラフ検査を自宅で行うことが出来ます。

いびきをかきながら寝ている男性
  • 顔面神経麻痺

    顔の左右差がある、水が口からもれる、耳がつまる、味がおかしいなどがありましたら、早めの病院受診を勧めます。

    くびの腫れ

    のどの風邪に伴うリンパ節炎が多いです。甲状腺が原因の場合や稀に腫瘍の場合があります。

    顎関節症

    口が開きにくい。耳が痛い 歯ぎしり食いしばり ストレスなどが原因のことがあります。

    声がれ

    急性喉頭炎で声帯が炎症を起こしている場合があります。
    無理に声を出したり咳払いをしないことが大切です。
    特に喫煙者では声帯が腫れてガラガラ声になったり、腫瘍ができることもあります。

診察室

嚥下障害

  • 嚥下障害は、急性脳疾患や加齢によるものが一般的です。嚥下機能の低下により飲食時の誤嚥が起こります。また睡眠時に気づかないうちに唾液が気管に流れ込んで誤嚥性肺炎を引き起こす場合があります。経口摂取が困難になると肺炎のリスクが上がります。また、栄養不足、腸内細菌のバランスが悪くなるなど、悪循環に陥ります。検査では喉のファイバーで実際に水分や半固形物を飲み込む様子を観察します。嚥下能力検査の結果に基づき、嚥下指導や訓練を行います。栄養管理が重要であり、必要に応じてかかりつけの内科や入院施設と連携し、患者さまをサポートします。
    誤嚥性肺炎に関しては口腔ケアが重要になりますので、歯科医師と連携する必要があります。

嚥下障害